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四万温泉 積善館 2

存分に元禄の湯を満喫し上がろうとすると、女湯から物凄い音が聞こえた。

「ドーン・ガラガラガッシャーン」何かが倒れて色んなものが転がる音。

その後、おばさんたちの声で「大丈夫かい?」が連呼された。

何があったんだ?と不安になりつつも服を着て外に出る。

外を散策していると、旅館の仲居さんが何人も走って浴舎へ向かう。

やっぱ何かあったんだ。何となく野次馬的な感じで浴舎を伺っていると、

一人の仲居さんが俺の苗字を呼ぶ。

「何で俺の名を・・・・」

「奥様が中で倒れられたようです。貧血のようですが、頭を打たれたようなので今横になっていらっしゃいます。」

「そ、そうですか・・・・」

「今、救急車を呼びますね」

「えー!!そんなにやばいのー」

「いや、念のためですが」

「いや、そこまでは・・・・そ、そうですか・・・・」

「奥様も大丈夫とおっしゃっておりましたが、念のため」

「では僕が病院に連れて行きますよ」

「左様ですか・・・・」

別のおばさん客が寄って来て

「寒い所から暖かい所に急に入ったからよ、大丈夫よ、若い時は良くある事だから、若さよ若さ、特に妊娠しているとね」

っと含み笑いをして去って行く。妊娠してないんですけど・・・

なんやかんやあって、やっと嫁が服を着て出てきた。

超真っ青な顔して。頭にはコブが出来ている。

「お大事に」5,6人の仲居さん達に見送られる。旅館の当主まで。

さすがにこのまま四万温泉をブラブラするわけにはいかない。

結局、四万温泉から10キロ程離れた中之条という所の病院に行くことに。

嫁は病院でCTスキャンまでして、問題は無いとの事。

ほっとした反面、まったく四万温泉を満喫出来なかった事に腹が立ってきた。

他にも入りたい温泉あったのに・・・。薄情かな、俺。

でも嫁は「初めてCTスキャンやったよ。凄いねあれ」なんてテンション上がってるし。

やっぱ薄情じゃないよな、俺・・・・

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